Monday, February 21, 2011

731部隊

22年前に国立感染症研究所の敷地内で60体以上の人骨が見つかっていた東京の新宿区で、さらなる発掘調査が始まりましたね。ここは元陸軍空医医学校があった場所です。同校の元看護婦さんが「死体を埋めた」という証言や目撃者、旧満州時代に中国に拠点を置いていた部隊の元兵士らの話によって、ようやく厚労省が本格的な調査を開始しました。第二次世界大戦中、細菌などの生物化学兵器の生体実験をしたとされる『731部隊』の研究拠点がすぐ近くにあります。

「何か見つかったとしても、それが『731部隊』に関連する物とは限らない」という厚労省関係者の発言や、日本政府が公式に同部隊の残虐行為があったと認めていないことが残念ですね。

また生体実験の犠牲者になった可能性があるとして、中国人の家族が求める遺体のDNA鑑定も拒否されたままです。

目を覆いたくなるような悲惨な事実ですが、一人の日本人として政府の真摯な対応を願うばかりです。そして平和な世界を作る一歩につなげて欲しいと思います。



(BBCの記事「Japan probes possible WWⅡ prisoner experiment site」より)

Japan's government has never formally acknowledged that the atrocities of Unit 731 took place.
But witnesses and former soldiers have provided accounts of the work of the unit, which had its main base in eastern Heilongjiang province in China, then part of Japanese-controlled Manchuria.
Viruses intended for use in biological warfare were reportedly tested on prisoners, some of whom were then dissected alive.
Others were said to have been frozen to death in endurance tests.

*acknowledged:(事実や存在を)認める
*atrocity:残虐行為
*accounts :記述、談話、報告
*warfare:戦争行為、交戦
*dissect:(人体や動植物を)切断する、解剖する  (were dissected aliveで「生きたまま解剖された」
*endurance:耐久






この当時に生まれなかったこと、そして平和な日本に生まれたことに感謝☆




最後まで読んで下さってありがとうございました。


Have a nice day!



2 comments:

  1. 731部隊の話とかけ離れてしまいますが母が17年間満州で過ごした話を思い出しました。相当、中国人に対して差別的なひどいことをしてきていたという談も聞きました。
    そんな母は今では敵国だった国の人を義理の息子に持ち、差別したされた同士の国の人を義理の娘に持ったわけですから、本当に幸せだったと思います。^^

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  2. しずちゃんさんへ

    あの美しいお母様ですね♪ 彼女は本当に激動の時代に生きられましたよね。でも戦争で憎み、戦いあった祖先の子孫がこんな素敵な家族になったのをうれしく思ってあると思いますよ。

    私も、祖父らと戦争の話をするときは「ドイツ人(今は他界した義祖父)とアメリカ人(祖父)と日本人(私)」だったので、時代が時代なら敵同士だったよね、とよく話をしていたものでした。

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